○ 周囲にうつ病の方がいたら・・・
そばにうつ病をかかえる人がいたら、その人を「見守ってあげてください」と言われる
でしょう。よく聞かれる言葉ですが、「見守る」とは、どういうことなのでしょう。
まずは次のことを知っておいてください。
・ うつ病は「怠け」ではなく、治療が必要な病気です。
・ うつ病には有効な治療法があります。
・ 心も体も休息をとると、早い回復が期待できます。
これらのことをご理解いただき、治療に専念できる環境を整えてあげてください。
ご家庭や職場で、リラックスして過ごせるように、家事や仕事、外出の量を減らす配慮が必要です。気晴らしのために、旅行や飲み会に誘っては? と思われるかもしれません。しかし、うつ病は、趣味や会話を楽しむことが困難な病気です。必要以上に、励ましたり、一般的な考え方や自分の価値感をおしつけることで、かえって自信をなくしてしまうこともあります。
周囲の人かゆったりと構えてあげることが、安心となって、回復を促進することにつながるのです。
○ もしも「死にたい」と相談されたら・・・
「死にたい」「消えたい」などと、打ち明けられたら、まず話を聞いてあげてください。その人は、誰でもよくて相談したのではなく、あなただから打ち明けたのです。
そんなとき、あなたの方から「生きていればいいこともある」「死ぬ気になれば、何でもできる」「家族のために生きてほしい」と訴えても、その言葉はなかなか届かないものです。
その人は、死ぬか生きるかに迷っているのではなく、「死にたいくらい苦しい」「消えてしまいたいほどみじめだ」というつらさや、自分を責める気持ちをわかってもらいたいのです。その人の苦しみを理解しようという気持ちで聞いてあげてください。
しかし、人が「死にたい」と思うほどの悩みを聞き続けることは、誰しもできることではありません。これ以上、話を聞くのは耐えられない、自分も憂うつになる、仕事が手に付かない、という事態になりかねません。その人の気持ちを抱えきれないのは、決してあなたの思いやりが足りないからではありません。あなたも精一杯生きているのですから。
困ったな、と思ったときには、そっと専門科に相談することを勧めてあげてください。なかには、心療内科や精神科を受診することをためらう方もいるかもしれません。そういう方には、行きやすい病院、クリニックを選んで付き添ってあげてください。近頃は、かかりつけの心療内科や精神科クリニックをもつ時代です。
自殺したいと打ち明けられたとき、後ろのページの相談機関が役立つでしょう。
高橋祥友 『医療者が知っておきたい自殺のリスクマネジメント』 医学書院 2002
『きみ、死にたもうことなかれ 身近な人を自殺を失わないために』 社団法人 大阪精神科診療所協会
特定非営利活動法人(NPO法人)Approach For Life Saver
精神科医、内科医、弁護士、司法書士、臨床心理士、看護師
交通事故対応、いじめ、ネット関連など。
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